東京でアート2~マーク・ロスコ展

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すいません。ほんとは千葉でアートです。
今回はカルティエ展とこの展覧会のために東京に行ったと言って過言はありません。
『マーク・ロスコ 瞑想する絵画』川村記念美術館
川村記念美術館って名前は聞いたことあるけれど、
場所の特定が全然できなくって、未知の美術館でした。
電車で一時間、送迎バスに乗って20分のちょっとした移動。
成田空港のちょっと手前って言っても遠いなぁ〜
バスでどんどん山のほうへ移動。
降りるとそこは緑いっぱいの庭園でした。
仕切られた芝生にガチョウや白鳥がいて大きな池があります。
広い!ここ美術館なの?って言うぐらいの敷地です。
自然散策路があったり、テニスコートやグランドもあり
美術館目的じゃない家族連れなどもいらっしゃいました。
納得。

今回マーク・ロスコを絶対観たいと言い出したのは旦那さんでした。
もともとこの川村記念美術館は7点のロスコの作品を持ち、
アジアで唯一のロスコルームが展開されていました。
そこにロンドン・テートモダンより3点
ワシントン、ナショナル・ギャラリーより5点が加わり、
50年以上にわたって散逸したままだった
〈シーグラム壁画〉の半数となる15点が初めて集まり展示されています。
他にも連作が13点、確かにこんなに揃う展覧会はないかも。
私はどちらかというと
迫ってくる気迫がちょっと怖くてそこまで好きな感じではなかったんだけれど、
今回の展覧会はいろんな方のレビューなども見て知って気になっていました。
私はそれほどロスコを知らなかったのです。。。

ここで初めてロスコが自分の作品だけを飾る空間を求めていたことを知りました。
細々と作品を創ったりしている私には
それって当然の気持やん!と思っていたのですが。
学生の時から個展をしたのはその為で、
グループ展で出すのは名刺代わりぐらいの作品などと
豪気なことを言っていたので笑
こんなに名声を集めた人が切に願っていたのを知って驚きでした。
確かにギャラリーや美術館のコレクションになると
一空間が大きくなるため、よほどの数を収集してもらわないと叶わないこと。
託してしまった後、ギャラリーや美術館の都合で
売買が繰り返されたりしてまうことは時代的にも
よくあったことだと思います。
晩年のロスコが長い年月をかけて当時テートの館長だった
ノーマン・リードとやり取りした自筆書簡が展示されており、
どれだけ神経を使って自分の作品をギャラリーに託すのか
心情がよく読取れました。
読んでいる私がハラハラするぐらい。
ロスコの信頼を得たテート・ギャラリー(テート・モダン)は
〈シーグラム壁画〉から9点の作品を寄贈されます。
川村記念美術館がどのような形で7点もの作品を寄贈されることに
なったのかは今回紹介されてませんでしたが、
この二つの美術館は〈シーグラム壁画〉のために
一部屋をもうけ常設展示をされているそうです。
まさにロスコが望んだ自分の作品だけが飾られている空間です。
この2カ所を合わせ、ロスコの作品だけで作られた空間は、
世界にたった4カ所。
ワシントンDCのフィリップス・コレクションにあるロスコ・ルーム、
ヒューストンのロスコ・チャペルだそうです。

立地のこともあるのか、
たぶんロスコを好きな人たちばかりが来場されていたのだと
思いますが、会場は静かに絵と対話するような方達ばかりでした。
しゃべり声は聞こえません。
四方を飾るロスコの絵に音も時間も吸い込まれそうです。
ロスコの希望を考慮して床から120cm以上の高さで
絵が掲げられていることも観る側の雰囲気を変えます。
別の空間には黒の絵4点が。
黒の中に焦茶や紫が見え、観る角度によって
印象を変えます。
うん、観に来てよかった。
図録はちょっとぶあつめで、本屋さんでも購入できるものだったので
後日購入。
読むところもいっぱいあったので
改めてロスコを知ろうと思います。

川村記念美術館にはロスコ以外にも
年代順のステラやバーネット・ニューマン、
レンブラントやモネ、ピカソ、シャガール、ポロック、
マン・レイ、マグリット、藤田嗣治、松園、大観などなど…。
様々なコレクションを持たれててちょっとびっくり。
気持いっぱいになりました。

時間がずれたランチは白鳥が泳ぐ池を見ながら
レストラン「ベルヴェデーレ」で。
イタリア語で「美しい眺め」という意味だそうです。まさしく!
旦那さんは鶏肉のコンフィ、私はいさぎのソテー。
どちらもボリュームたっぷりで美味しかった◎
自然もあって、美術館もあって、美味しいレストランもあって、
休日、車で家族連れでたくさんこられるのがわかりました。
東京からはちょっとあるけれど1日楽しめるから
いいんじゃないかなぁ!

私たちは次いつ来れるかわからないけれど
またいい展示がある時は来たいな〜と思います。
良い機会をありがとう!旦那さん!




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by juri_ri | 2009-05-27 14:05 | アートなご案内
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